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それは、瓦が断熱材の役割をしているので、瓦屋根には断熱材が必要ない、という意味で話されていたのではないでしょうか。室内の温度を一定に保つために、床、壁、天井(屋根)に断熱材は不可欠です。
屋根の場合、夏は直射日光を遮って外部からの熱の侵入を防ぎ、冬は室内の熱を外部に逃がさないようにすることが断熱材に求められます。
最近大きな話題になったように、昭和30年代以降、普通の民家でも、断熱材としてアスベスト(石綿)が大量に使われ、健康に大きな危険を及ぼすことが報じられました。断熱材にこうした心配をしなければならないのは、大変理不尽ですが、被害が30〜40年後にはじめて表れるとなると、見逃すわけにもいきません。
瓦には、その断熱材と同じ働きがあり、スレート系や金属系屋根材よりも優れていることが熱伝導率テストなどで裏づけられています。瓦屋根が夏涼しく、冬暖かで、しかも冷暖房費の軽減や結露防止、そしてお住まいの方の健康維持にも一役買うのは、高い断熱性を備えているからなのです。
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