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瓦の種類は実に多く、また複雑です。大別すると、次のように分類されます。
- 形状による分類
本葺形、J形、F形、S型、スパニッシュ形など。
- 本葺形による分類
平瓦、丸瓦、桟瓦、役瓦(軒瓦、掛瓦、冠瓦、巴瓦)など。
- 鬼瓦類
実用と装飾を兼ねた鬼瓦などで、産地により様々な形があります。
- 大きさによる分類
本葺形と和形には大小があり、地域によっても異なります。
- 焼成法による分類
いぶし瓦、釉薬瓦(陶器瓦)、無釉薬瓦、塩焼瓦の4種類。
- 色による分類
いぶし瓦は銀色、塩焼瓦は赤褐色、釉薬瓦の色は多種類。
- 等級による分類
製造業者により瓦の優劣で選別され、等級がつけられます。
- 生産地による分類
各生産地の瓦は粘土の質や製造技術などにより品質、生産量などに特徴があり、これを区別するために三州瓦のように生産地の名称で呼びます。
この他に、それぞれのメーカー独自の色がありますので、順列組合せをするだけで数百種になり、全種類を数えると、総数1200〜1300種に上ると考えられています。残念ながらすべての種類をご紹介できません。「日本の瓦屋根(坪井利弘著/理工学社)」「図鑑瓦屋根(坪井利弘著/理工学社)」などの書籍に詳しく載っていますので、図書館または書店でご覧ください。
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