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本葺型と日本型(J形)の瓦は、同じ形でも寸法に大小がありますが、それは大きい屋根には大きな瓦、小さい屋根には小さな瓦を使うというのは、屋根の大きさに合わせて防水能力を合わせる(瓦の大きさを合わせる)必要があるためです。ここで、小さな屋根でも大きな瓦を使えばいいという意見もありますが、小さな屋根に大きな瓦を使うのは(その逆も)見た目のバランスが悪いという、日本人の繊細な感覚や好みによるものだといわれています。
JIS(日本工業規格)では、和形桟瓦の大きさは、49A形、49B形、53A形、53B形、56形、60形の6種類に定義され、それぞれ長さと幅、働き寸法、谷の深さなどが定められています。数字の意味は、たとえば60形なら、一坪(3.3平米)当たりの葺き枚数が60枚になる大きさということです。従って、60形は一番小さな瓦(長さ、幅290mm×290mm、働き寸法の長さ、幅220mm×250mm)になるわけです。また、53A形と53B形では、葺き枚数は同じでも、53B形は横長という特徴があります。三州瓦は53A形を採用、石州瓦は53B形を使用しています。
このように地域によっても瓦の大きさは異なります。その理由は、各地の原土や製造方法などの違いなどに関係し、時代とともに変化してきているからです。
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