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本来、非木造建築物と瓦屋根はなじまないとされてきたのですが、こうした工事ができるようになった背景には、ゼネコンや瓦工事業者の団体、建築研究所、国(国土交通省)等の様々な研究や経験があります。第1には、平成7年、建設省(当時)が公募した「中層建築物の耐風型勾配屋根の開発」に、大臣技術評価を獲得した「JKK工法(全瓦連中層屋根強風施工)」があります。JKK工法は全国の信頼できる瓦工事業者の組合である全瓦連が、耐風性の高い施工方法として技術開発したものです。
また、平成10年には、(財)日本建築センターによって、「瓦耐震マニュアル(中層ビル用・低層住宅用)」がまとめられ、平成12年の建築基準法の改正に当たっては、施工のためのガイドラインが決められています。このようにして、コンクリート造りのマンションの大屋根は、法律に決められた規準を超える工法を採用していますので、ご心配のような危険はないといっていいでしょう。
最近、マンションなど非木造の中高層の建物に、大屋根をつける工法が増えているようです。景観的に見ても、単なるコンクリートの四角い箱の外観より、ずっと魅力的なのは確かなようです。つい一昔前までは、瓦屋根といえば木造建築、と相場が決まっていましたが、最近では、公共建築物や劇場などでも、大きな瓦屋根をつけた例が多くなってきました。お住まいのマンションも、そうした大きな流れの一環と思われますので、まずはご安心下さい。
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