このところ毎年のように大きな地震が起こっているようで不安です。瓦メーカーさんは、どんな対策を立てていますか。
太平洋プレートやフィリピンプレートなど、様々なプレートが複雑に入り組み、火山国でもある日本列島には、大小20,000を超える活断層があるといわれています。地震が多いのは、昔も今も変わりません。最も古い記録では、818年(弘仁9年)相模湾で巨大地震のあったことが知られています。
最近多くなったと感じるのは、震度3クラスの地震でも、すぐにテレビ報道で、震源地や震度が分かるようになったためではないでしょうか。有感・無感を含め、日本列島は常時揺れていると考えた方がいいでしょう。
ただし、生命や財産に損害を及ぼす大地震には、ふだんからの用心が大切です。瓦業界では、平成7年の阪神大震災以降、地震に強い瓦屋根づくりに積極的に取り組んで来ました。このため、実物大の木造住宅を建てて耐震テストを行ったり、屋根だけの実物をつくり、阪神大震災と同じタテ揺れ、ヨコ揺れを与えて詳細なデータを取ったり、様々な科学的テストを行って、瓦が落ちない、ズレない屋根づくりを行っています。
この結果、地震に強い屋根づくりとは、結局、屋根面と家の構造(棟全体)をどのように一体化させるかということ、屋根面にどのようにしっかり瓦を固定するかの2つのポイントをクリアできれば、十分地震に強い屋根という難しい課題に応えられることが分かりました。ガイドライン工法は、その大きな成果のあらわれといっていいでしょう。
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